「 決して台湾有事にとどまらない中国における軍事力行使の可能性 」
新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 698
7月3日、久間章生防衛大臣が辞任、4日、小池百合子首相補佐官が初の女性防衛大臣となった。
米軍による日本への原爆投下は「しょうがない」などの発言は、久間氏の政治家としての、いわんや防衛大臣としての資格を否定するものだ。1980年、長崎県議を経て中央政界入りして以来、歴史を理解出来ていない人物が27年間も衆議院議員を務めていたのだ。
それにしても、現在、安全保障問題は重大な局面にさしかかっている。まず私たちは、日本周辺で拡大し続ける中国の軍事力の脅威に正面から向き合わなくてはならない。
中国の当面の直接的な狙いが台湾併合であるのは、すでに多くの人びとの共通認識である。台湾向けに配備ずみの短距離弾道ミサイルは800基を超え、毎年100基ほど増え続けている。
台湾側にはこのミサイル攻撃を防ぐ手段はなく、台湾国民のあいだには一種の諦めムードさえ漂う。戦っても勝ち目はない、ならば中国と折り合いをつけ、経済的に潤っていくのも悪くはないという考えは、意外にも三十~五十代の働き盛りの人びとに根強い。圧倒的な軍事力の前に、台湾が戦う気力を喪失し、中国に屈服する道を選ぶのかもしれないと、台湾情勢を見ていて感ずるときがある。
日本もまた、盤石ではない。現在、中国は中距離弾道ミサイルの近代化を急速に進めているが、これで日本全土が攻撃目標としてとらえられてしまうのだ。加えて日本も台湾同様、中国の弾道ミサイルを防ぐ手立てを持たない。
中国が日本に対して軍事的手段を行使する第一のケースは、台湾有事のときである。中国軍の最高教育機関である中国国防大学は、その極秘報告「2010年の中国国防計画」で、今後10年間の中国の主要な作戦対象、つまり、敵は日米両国であると明記したうえで、“台湾海戦”に両国が介入するとしても「陸地発進の戦闘機が空中給油機と空中警戒・指揮機の連合により、基本的に任務を達成できる」と、自信を持って書いている。台湾をめぐっての戦いで日米両国を制圧できると確信しているのだ。
その際の中国軍の戦闘能力が、彼らが極秘報告に書いた陸地発進の戦闘機だけでないのは明らかだ。現在急速に整えつつある中距離弾道ミサイル、およびそれに搭載する核弾頭にモノを言わせるであろうことは目に見える。中国は日本に対して「台湾問題に介入すれば、東京を、あるいは大阪を核攻撃する」と恫喝するであろう。日米共同で配備しつつあるミサイルディフェンス(MD)システムの構築がいまだ不十分な今、日本の選択肢はきわめて限られている。
中国の軍事力行使の可能性は、しかし、台湾有事にとどまらない。私たちは中国が尖閣諸島に続いて、沖縄に関してどのような主張を展開してきたかを知っておきたいものだ。
尖閣諸島については、中国は92年2月の領海法によって明白に中国領だと定義し、今日に至る。他方、沖縄について、中国の国際問題専門誌「世界知識」は05年8月、「琉球王国が日本領土になったのは、日本の侵略の結果であり、第二次世界大戦後の米国からの返還も国際法上の根拠を欠く」「沖縄の主権の帰属は未確定」と伝えた。この点は、「改革者」七月号で、村井友秀・防衛大学国際関係学科教授が詳しく論じている。
こうした状況下で、日本および価値観を共有する台湾の、民主主義と安全を守るためには、日本が中国に負けないだけの軍事力を備えなければならない。それは第一に日米同盟の強化、集団的自衛権の行使に加えて、日本の軍事力整備に格段の力を入れることだ。安全保障力のあらゆる側面を最大限強化しなければならない今、安倍政権の力量が厳しく問われている。
「毒吐き@てっく」氏について
「毒吐き@てっく」氏の周囲が喧《かまびす》しいようです。複数の批判者から「詐欺」「寸借詐欺」といった言葉まで出ていますから、もはや「単なるもめごと」のレベ…
トラックバック by 喜八ログ — 2007年08月22日 19:19
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【筆者記】
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トラックバック by 訳わからん このシャバは — 2007年08月23日 03:33
「美しい国」より「独立国日本」を・・・安倍総理に望むこと
残暑お見舞い申し上げます。それにしても今年の暑さは尋常でありません。日本人のあまりの不甲斐なさに天が警告を発しているのではないかなどと妄想しております。
…
トラックバック by 草莽崛起 ーPRIDE OF JAPAN — 2007年08月23日 05:32
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安比奈の日本人に生まれて良かった その4
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トラックバック by 安比奈のなないろディップスイッチ — 2007年08月23日 10:24
日印首脳会談:「インドの中の日本」建設へ−朝鮮日報
日印首脳会談:「インドの中の日本」建設へ(朝鮮日報 8/23)
インドと日本が同盟レベルの強固な友好関係を誇示した。
両国はアジアの盟主を…
トラックバック by 草莽崛起 ーPRIDE OF JAPAN — 2007年08月23日 16:47
日印首脳会談:「インドの中の日本」建設へ竏鋳ゥ鮮日報
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「慰安婦決議」は日本の危機である−すぎやまこういち氏
国家の名誉を汚す濡れ衣は必ず晴らさなければならない
【参考資料】ワシントン・ポスト紙で慰安婦についての反論の意見広告が掲載
作曲家 すぎやまこ…
トラックバック by 草莽崛起 ーPRIDE OF JAPAN — 2007年08月24日 04:49
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対テロ戦継続主張にみる米国のしたたかさ
23日の産経紙によれば、プッシュ米大統領は退役軍人への演説において、イラク、アフガニスタンでの対テロ戦継続を訴えるに当って、「対日戦勝」の歴史を引いたと…
トラックバック by 草莽崛起 ーPRIDE OF JAPAN — 2007年08月24日 16:30
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包囲の地政学の教本「小説 武田三代記 信虎・信玄・勝頼、戦国最強軍団の光と影」
ソ連にハニートラップに嵌められた朝日新聞社(笑)
トラックバック by 森羅万象を揃える便利屋(大東亜戦争の真実から18禁美少女フィギュアまで) — 2007年08月24日 17:28
インテリジェンス・リテラシーとは何か(上)−中西輝政氏
《プロフィール》
小堀桂一郎 東京大学名誉教授
こぼり けいいちろう 昭和8年東京生まれ。東京大学文学部卒業。文学博士。専攻は比較文化論、日本思想…
トラックバック by 草莽崛起 ーPRIDE OF JAPAN — 2007年08月25日 04:47
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8月23日のテレビ朝日の報道ステーションで安倍さんのインド訪問につい、古館さんが例のいかにも深刻そうな口調で、安倍さんのやり方を批判していた。 その中で…
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トラックバック by 草莽崛起 ーPRIDE OF JAPAN — 2007年08月25日 15:23
林道義先生の「寸評」–国連に逃げ込む反日左翼
以前、私の情報公開請求を拒否した八女市人権・同和教育係長の問題を取り上げてくださった林道義先生(元東京女子大教授・『父性の復権』の著者)が、同じくホーム…
トラックバック by なめ猫♪ — 2007年08月26日 10:13
レーザーで迎撃
今回は軍事関連のお話を。
このほど5月12日、防衛省はミサイル迎撃用の高出力レーザー兵器の研究開発に着手する方針を固めた。来年度からの開始で、予算…
トラックバック by 徒然の陣(仮題) — 2007年08月26日 14:59
『沖縄戦・渡嘉敷島「集団自決」の真実―日本軍の住民自決命令はなかった!』 曽野 綾子氏
本からの贈り物 より
http://milesta.blog72.fc2.com/blog-entry-71.html
今年(平成18年)の八月…
トラックバック by 草莽崛起 ーPRIDE OF JAPAN — 2007年08月27日 04:51
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各ジャーナリストは最低、桜井よしこさん並みの見識を3
櫻井よしこブログ
「決して台湾有事にとどまらない中国における軍事力行使の可能性」
http://blog.yoshiko-sakurai.jp/2…
トラックバック by 帝國ブログ — 2007年08月31日 15:26